券売機を導入するとき、「レンタル」「リース」「購入」のどれを選べばよいか迷う方は少なくありません。初期費用を抑えたい、短期間だけ使いたい、最新機種を導入したい、中古機を購入したいなど、目的によって向いている方法は変わります。この記事では、券売機導入前に知っておきたいレンタル・リース・購入の違いと、それぞれのメリット・注意点を解説します。

券売機の導入方法は大きく3つ

券売機の導入方法であるリース・購入・レンタルの違いを比較した図解

券売機の導入方法には、主にレンタル・リース・購入の3つがあります。それぞれ費用のかかり方や契約期間、機種の選び方、所有権の扱いなどが異なります。まずは、3つの方法の概要を確認しておきましょう。

レンタル

レンタル会社が保有している券売機を、必要な期間だけ借りる方法です。イベントや催事、季節営業、開業前の試用など、一定期間だけ券売機を使いたい場合や、在庫機種で運用できる場合に向きやすい方法です。

リース

リース会社が券売機を購入し、契約期間中に毎月リース料を支払って使用する方法です。新品や高額機種、キャッシュレス対応機などを長期的に導入したい場合に検討されることがあります。ただし、契約条件や中途解約の扱いには注意が必要です。

購入

新品または中古の券売機を購入し、自社で所有する方法です。長期運用では費用面で有利になる場合がある一方、故障や修理、入れ替え、処分なども自社で考える必要があります。

レンタル・リース・購入の比較表

レンタル・リース・購入の一般的な傾向を、項目ごとに整理しました。実際の条件は利用期間・機種・設置条件・契約内容によって異なるため、あくまで目安としてご確認ください。

項目レンタルリース購入
初期費用抑えやすい抑えやすいまとまった費用がかかりやすい(中古は機種・状態による)
利用期間短期〜中期に向きやすい長期契約が前提になりやすい長期利用に向き
機種の選択肢在庫機種から選ぶことが多い新品・希望機種を選びやすい新品・中古から選べる場合がある
所有権レンタル会社契約内容による自社
中途解約契約条件による(事前確認が必要)難しい場合がある該当しない(所有のため)
故障時の対応契約内容・故障原因により異なる。通常使用であればレンタル会社負担、原則として利用者側で修理・保守を手配。保守契約がある場合は契約内容による。自社で修理・手配を判断
会計処理契約内容・利用実態・会計処理による契約内容・会計基準による購入金額・資産区分・会計基準による
向いているケース短期・季節営業・試験導入など長期で新品・高機能機を使いたい場合長く使う前提・自社所有したい場合

※会計・税務上の取り扱いは契約内容等により異なるため、詳しくは税理士・会計士へご確認ください。

券売機レンタルのメリット

券売機レンタルのメリットをまとめたイラスト

必要な期間だけ使いやすい

イベント、催事、季節営業、短期出店など、一定期間だけ券売機を使いたい場合に検討しやすい方法です。

短期利用については、日程や在庫状況によりご相談ください。

初期費用を抑えやすい

新品購入やリース導入に比べ、導入初期の負担を抑えやすい場合があります。

料金は利用期間・機種・設置条件により異なります。

導入前のお試しにも使いやすい

券売機を本格導入する前に、店舗運用やメニュー構成との相性を確認したい場合にも役立ちます。

券売機ご利用ガイドもあわせてご確認いただくと、導入の流れがイメージしやすくなります。

購入を視野に入れたレンタルも相談できる

券売機レンタルのデメリットのひとつは、長期間利用しても自分の所有物にならないことです。

長く使う予定がある場合は、購入したほうが総額を抑えられることもあります。

一方で、

  • 実際に使ってから購入を決めたい
  • 開業直後で、最初から購入するのは不安
  • 店舗運営が軌道に乗ってから購入したい

というお客様も少なくありません。

アトラスでは、購入を視野に入れているお客様向けに長期レンタルプランをご案内し、条件に応じて、これまでお支払いいただいたレンタル料金を購入金額から差し引き、残額でそのまま購入できる仕組みをご用意しています。

まず店舗で実際に使い、操作性やメニュー数、店舗動線などを確認してから購入を判断できるため、レンタルと購入のメリットを組み合わせた導入方法です。

※購入への切り替え可否、対象機種、料金などは条件により異なります。購入を視野に入れたレンタルをご希望の場合は、事前にご相談ください。

修理やサポートを相談しやすい

レンタル期間中の故障やトラブル時の対応は、契約内容や故障原因により異なります。

修理や代替対応の範囲については、事前にご確認ください。

券売機レンタルの注意点

券売機レンタルの注意点をまとめたイラスト

機種は在庫状況に左右される

希望する機種、ボタン数、サイズ、対応紙幣、キャッシュレス機能などが、必ず選べるとは限りません。

導入したい仕様がある場合は、在庫状況とあわせてご相談ください。

券売機レンタル一覧から取り扱い機種をご確認いただけます。

長期利用では購入やリースの方が費用がかからない

利用期間が長い場合は、レンタル総額と購入費用、リース費用を比較して検討した方がよいでしょう。
一般的に、レンタルは期間が長くなるほど割高になる。
なお、株式会社アトラスでは、最初から購入を視野に入れている場合、長期レンタルから購入へ切り替える方法もご相談いただけます。詳しくは「購入を視野に入れたレンタルも相談できる」をご確認ください。

使用感がある

レンタル品は中古機が中心のため、傷や汚れなどの使用感がある場合があります。
借りる前に、使用年数や機械の状態を確認し、可能であれば実際にレンタルする券売機の写真を見せてもらうと安心です。

券売機リースのメリット

券売機リースのメリットをまとめたイラスト

希望する新品機種を選びやすい

リースでは、希望する新品機種や高機能機種を導入できる場合があります。長期的に使う前提で、機種にこだわりたい場合の選択肢になります。

初期費用を抑えて長期導入しやすい

一括購入ではなく、月額の支払いで導入を検討できる場合があります。費用の平準化を図りたい場合に向くことがあります。

キャッシュレス対応機なども検討しやすい

高額な液晶券売機やキャッシュレス対応機を長期運用したい場合、リースが選択肢になることがあります。

券売機リースの注意点

券売機リースの注意点をまとめたイラスト

中途解約が難しい場合がある

リース契約は長期契約が前提になることが多く、中途解約や契約変更が難しい場合があります。契約条件は事前に確認しておきましょう。

総支払額が高くなる場合がある

リース料には本体代金以外の費用が含まれる場合があり、総額で比較することが大切です。

会計・税務処理は専門家に確認が必要

リース料や資産計上、税務上の扱いは、契約内容や会計基準により異なります。

会計処理や税務上の取り扱いについては、税理士や会計士へご確認ください。

券売機購入という選択肢

東京都練馬区の大助うどん様に中古VT-B20券売機を設置した様子
当社で中古販売も行っているVT-B20

長く使う前提であれば、券売機を購入する選択肢もあります。

新品だけでなく、中古券売機を検討する方法もあります。

ただし中古機は、年式、状態、対応紙幣、修理部品の供給、故障時の対応などを確認する必要があります。

中古機の価格は、機種・状態・在庫状況により異なります。

中古券売機はリセールバリューも考えて選ぶ

中古券売機は購入後の売却まで含めてコストを考えられることを説明する図解

中古券売機を購入するメリットとして、意外と見落とされやすいのが「リセールバリュー」です。

店舗の閉店や移転、業態変更、機種の入れ替えなどによって、将来的に使わなくなることもあります。

そのとき、状態の良い券売機であれば、中古機器の買取業者などへ売却できる可能性があります。

当社がこれまで券売機を取り扱ってきた経験では、千円札・二千円札に対応した券売機の場合、新品では小型機でも60万~70万円程度になることがあります。

大型機では、ボタン構成の変更や架台、転倒防止板などのオプションを含めると、70万円を超えるケースもあります。

一方、中古券売機では、機種や状態にもよりますが、30万~50万円程度で購入できるケースがあります。

さらに、使用後に不要となった券売機を売却した場合、年式や状態、使用環境などによっては10万~30万円程度の買取価格が付くこともあります。

もちろん、すべての券売機がこの価格で売却できるわけではありません。買取価格は、

  • 使用年数
  • 使用頻度
  • 傷やへこみ
  • 日焼けや変色
  • 紙幣識別機や硬貨ユニットの状態
  • その機種の中古市場での需要

などによって大きく変わります。

ただし、購入時の価格だけではなく、将来売却できる金額まで考えると、中古券売機は実質的な導入コストを抑えられる可能性があります。

たとえば40万円で中古券売機を購入し、数年間使用したあと15万円で売却できれば、単純計算では本体部分の実質負担は25万円です。

この「購入価格-売却価格」で考えることも、中古券売機を選ぶ際の重要なポイントです。

高機能な券売機ほどリセールバリューが高いとは限らない

中古券売機は高機能機よりもシンプルなボタン式の方が再販売しやすい場合があることを説明するイラスト

券売機は、高額な機種ほど中古でも高く売れるとは限りません。

当社が中古券売機を扱ってきた中では、比較的シンプルなボタン式券売機のほうが、中古市場で再販売しやすいケースがあります。

理由の一つが、購入後の設定です。ボタン式券売機であれば、メニュー名や価格、ボタン配置などを変更して次の店舗で使用できます。

一方、タッチパネル式券売機やキャッシュレス機能を搭載した高機能機では、メニュー変更や各種設定が複雑な機種もあります。キャッシュレス対応機では、単にメニューを書き換えるだけではなく、決済サービスや端末設定なども関係する場合があります。

そのため、本体価格が高いからといって、中古市場でも必ず高く売れるとは限りません。

将来的な売却まで考えるのであれば、「高機能であること」だけでなく、次の利用者が設定変更しやすいか、修理や部品交換ができるか、中古市場で需要がある機種か、といった点も重要になります。

中古券売機は販売店選びも重要

中古券売機は販売店選びと購入後サポートが重要であることを説明するイラスト

中古券売機にはリセールバリューというメリットがありますが、どこから購入しても同じというわけではありません。

中古機の場合、購入後にメニューや価格を変更したくなったり、使用中に紙幣識別機やコインメック、ホッパーなどの部品が故障したりすることがあります。

その際、

  • メニュー変更に対応してもらえるか
  • 故障した部品を修理・交換できるか
  • 交換用の部品を確保できるか

といった購入後のサポートが重要になります。

購入価格だけで販売店を選ぶのではなく、購入後の設定変更、修理、部品供給まで対応できる業者かどうかを確認することをおすすめします。

リースの場合は自由に売却できない点にも注意

券売機の購入とリースの違いとして売却可否を説明するイラスト

リセールバリューという点では、購入とリースには大きな違いがあります。

購入した券売機は自社の所有物ですので、不要になった場合は売却することができます。

一方、一般的なリース契約では、券売機の所有権はリース会社側にあります。そのため、リース期間中に店舗を閉店したり、券売機が不要になったりしても、自社の判断で中古品として売却することはできません。

契約期間や中途解約の条件によっては、使わなくなった券売機であってもリース料の支払いが残る可能性があります。

長期間使用する券売機を選ぶ際には、毎月の支払額だけではなく、「最後にその機械を売却できるのか」という点まで含めて、購入・リース・レンタルを比較することが大切です。

中古券売機の購入を検討している場合は、株式会社アトラスの中古券売機の販売・相談ページもあわせてご確認ください。

レンタルがおすすめのケース

券売機レンタルがおすすめのケースをまとめたイラスト

以下のようなケースでは、券売機レンタルが向きやすいといえます。

  • イベントや催事で短期間だけ使いたい
  • 海の家、スキー場、季節営業など一定期間だけ使いたい
  • 開業直後で先行きがまだ読めない
  • 購入前に券売機の運用を試したい
  • 既存レジとの違いを確認したい
  • 機種に強いこだわりがなく、在庫機種で問題ない

リースがおすすめのケース

券売機リースがおすすめのケースをまとめたイラスト

以下のようなケースでは、リースが検討しやすいといえます。

  • 長期的に券売機を使う予定がある
  • 新品や高機能機を導入したい
  • キャッシュレス対応機を導入したい
  • 月額で費用を平準化したい
  • 営業実績があり、長期契約の見通しが立っている

購入がおすすめのケース

券売機購入がおすすめのケースをまとめたイラスト

以下のようなケースでは、購入も検討候補になります。

  • 長期間使うことが決まっている
  • トータル費用を抑えたい
  • 中古機でもよい
  • 自社所有として運用したい
  • 修理や入れ替えも含めて判断できる

迷ったら、まずはレンタルで試してから判断する

券売機をレンタル・リース・購入のどれで導入するか迷っている場合は、まず短期間のレンタルで実際に使ってみるのも一つの方法です。

店舗で使ってみることで、必要なボタン数やメニュー構成、設置場所、お客様の操作性などが見えてきます。購入後に「思っていた使い方と違った」とならないためにも、迷っている段階ではレンタルから始める方法をおすすめします。

そのうえで、目的が明確になっている場合は、次のように考えると選びやすくなります。

キャッシュレス決済を重視するならリースも検討

クレジットカード、QRコード、電子マネーなどのキャッシュレス決済に対応した高機能券売機を導入したい場合は、リースが検討しやすい方法です。

高機能機は本体価格も高くなりやすいため、一括購入ではなく月額で導入できるリースが向いている場合があります。

新品を長く使うならGLORY・芝浦自販機を候補に

新品の券売機を購入して長期間使用するのであれば、当社ではGLORYや芝浦自販機など、長年券売機を製造しているメーカーを候補に入れることをおすすめします。

券売機は導入して終わりではなく、故障時の修理や部品供給など、購入後のことまで考えてメーカーを選ぶことが重要です。

キャッシュレス券売機導入価格を抑えたいならblaynもおすすめ

近年は、従来の券売機メーカーだけでなく、blayn(ブレイン)のようなタッチパネル型券売機・セルフレジを提供する事業者も増えています。

導入費用を抑えたい場合や、キャッシュレス・多言語対応などを重視する場合は、こうした新しいサービスも比較候補になります。

券売機は「レンタル・リース・購入」の違いだけでなく、何年使うのか、現金だけでよいのか、キャッシュレスが必要なのか、購入後の修理まで重視するのかによって最適な選択が変わります。

迷っている場合は、まずレンタルで実際の運用を確認し、必要な機能が明確になってから購入やリースを検討するのが失敗しにくい選び方です。

SHIBAURA キャッシュレス決済対応券売機のWebサイト

GLORYキャッシュレス決済券売機のWebサイト

価格を抑えてキャッシュレス決済対応の券売機を導入するならblaynがおすすめ

券売機レンタルのご相談はこちら

アトラスでは、店舗、施設、イベント、催事などの用途に合わせて券売機レンタルのご相談を承っています。

使用予定日、設置場所、メニュー数、利用期間をお知らせいただければ、対応可否や機種選定をご案内します。

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